何のための更新なのか

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昨日、久しぶりにバイクに乗ってツーリングに出かけました。一人で淡々と走って、人の少ない休憩所や道の駅で缶コーヒーなんか飲んで帰ってくるようなツーリングですので、ちょっと寂しいですが時代に即した趣味ではあると思います。

さて、出発して間もなく、クルマの列について走っていた時です。すぐ前を走るヤリスが蛇行していることに気が付きました。時に路側帯やセンターラインを踏み越えるほど左右にふらつき、左カーブですら対向車線にはみ出していきます。最初は、早朝ということもあり居眠りかと思いましたが、速度は比較的安定しているのです。居眠り運転ならスピードが上下するし、車線の中央に戻る時も、もっと急ハンドルです。首もふらつかず前を向いているからスマホでもない。となると朝っぱらからの飲酒運転かと恐怖を感じ、信号待ちの時ドライバーの様子をうかがってみました。よくは見えなかったのですが高齢の女性で、ハンドルの上の方をしっかり握り、かなりの前傾姿勢で余裕のない雰囲気でした。もともと苦手なうえ加齢の影響もあって、そのような運転をしていたのかもしれません。

もし本当に居眠りでも飲酒でも「ながら」でもなく、あれが普通の状態だとすれば、そのドライバーはクルマのハンドルを握っている間中、いついかなる時も危険走行をしていることになります。ある意味一番恐ろしいドライバーと言えますが、かと言ってこの方を責めることは私にはできません。K県も他の多くの地方と同じくクルマ社会です。一部地域を除いて、クルマが無ければ生活ができない。このような人たちから簡単に免許を取り上げることはできないのが現実なのです。

考えてみれば、受講者自身が自虐的に笑いの種にするほど「優しい」免許更新を行ってもらえることは、ありがたい話なのかもしれません。しかし、このまま行けば、今はどういうわけか議論に上っていませんが、いずれ貸与する側の責任が問われることになることでしょう。高齢ドライバーだけに限った話ではなく、です。それまでに全自動化が間に合うなら別ですけど。

 

ところで、私はMBSラジオ「ええなぁ」のファンなのですが、何の偶然か、ツイッターを拝見すると「助手席での居眠り」が話題に上っており、アンケートまで取られておりました。それによると居眠りかまへんやん、という人の方が多いようです。なんか安心しました。