がんばれハコバン

先日、国沢光宏さんの公式サイトを拝読していると、ホンダが2024年にN-VANの電気自動車を発売する、という記事がありました。とても興味深い話です。いよいよかな、という感じです。低価格はもちろん、クルマとしての完成度についても、設計の古い先行他社の車両を上回っていることは想像に難くありません。

航続距離は200km程度とのことですので、当然ながらその距離に応じた使い方をされるのでしょうが、軽ハコバンといえば職人の重要な足としての顔もあります。自動車評論家は誰も気にしませんが、職人は、酷寒や猛暑の下、電気や水さえ得られない過酷な現場に通わなければならないこともしばしばです。冷暖房が使えなければ、命にかかわることもないとは言いきれない。そんな時に「バッテリーが上がった」では済まされません。
このN-VANが現場で徐々に鍛え上げられ、いつの日か職人の信頼できる足として完成されていくことを願いたいものです。

ところで、同記事の中で、重心の高いハコバンに大型ルーフキャリアまで乗せるのは危険だ、とも書かれています。確かに昨今はやりの超ハイトタイプなんかは怖いですよね。ただ仕事でよく使われているハイゼットやエブリィ、ミニキャブなどは、キャリアに脚立を2本、などという状態で普通に走っていますが、だからと言ってあちこちで横転しまくっているわけではありません。
そういった使われ方をする車両は、大抵道具や荷物を満載しています。多くの場合、空荷ではないのです。ですから、見た目ほどには重心が高いとは言えないのです。そもそも運転する方も心得て走らせていますし、それでも何かあったらその時はその時。そんなもんです。